アニメ 荒ぶる季節の乙女どもよ 第一話【感想・ネタバレあり】多感な少女たちのエロス【2019夏アニメ】
こんにちは、あにばんです。
今回のアニメレビューは「荒ぶる季節の乙女どもよ。」です。
今日も元気にレビューやっていきましょう!
作品情報
「荒ぶる季節の乙女どもよ。」の原作は、「別冊少年マガジン」(講談社)にて連載中。
作品概要
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」などで知られる脚本家・岡田麿里が原作を手掛け、「それでも僕は君が好き」の絵本奈央が作画を担当している。
高校の文芸部に所属する女子生徒5人が、部員のある一言をきっかけに“性”に振り回され始める青春群像劇。
所属している文芸部で他の部員たちと本の朗読をする主人公・小野寺和紗。今まで読んできた作品とは全く違う大人な世界に、戸惑いを覚える。
あにばんの評価
エロを全面に問題として出している文学的な作品。
JKになったことがないから心理描写等は想像で補完するしかないが、繊細に表現されていて素晴らしい。
主人公たちは文芸部員ゆえに知識は豊富。想像力もたくましい。
しかし主人公は母親を含め、少なくとも子を持つ人はみんな経験済みという事実に打ちのめされるほど繊細だったり
キャラがリアリティーに溢れていて生き生きしている。
主要登場人物が全員セクシャルな事に多感であり、それに対して何らかの問題を抱えている。
深夜アニメでありがちなエロにパラメーター全振りというものや、ラッキースケベなどに頼らず「エロス」を表現する良い意味で問題作。
直接的な表現が生々しいが、それが良い。今までになかったアニメのジャンルで実に新鮮味がある。
豚汁とけんちん汁のところがコミカルで面白い。
後半の夜の街を駆け抜ける和紗のBGM演出として流れていた「TRAIN-TRAIN」の選曲にセンスを感じる。
これは岡田麿里の十八番で「あの花」でも「secret base 〜君がくれたもの〜」を劇中で流しており、そのシーンはものすごく感動的だった。
劇中にて、すでにある曲をBGMとして流す試みとして、もはや岡田氏の専売特許のようなものとなっている。
作画なども良好。二話以降どうなっていくかが楽しみ。
キャスト
菅原新菜 安済知佳
須藤百々子 麻倉もも
本郷ひと葉 黒沢ともよ
曾根崎り香 上坂すみれ
典元泉 土屋神葉
あにばんの評価(十点満点)
作画 8
背景美術 8
演出 9
構成 8
設定 8
オリジナリティ 9
キャラクター 8
OP・ED 8
BGM 6
声優 7
計 79/100
評価 B
以上、あにばんでした。
ではまた会いましょう!
アニメ ダンベル何キロ持てる? 第一話【感想・ネタバレあり】見るプロテイン【2019夏アニメ】
こんにちは、あにばんです。
今回のアニメレビューは「ダンベル何キロ持てる?」です。
私はアニメのイメージ絵からどうせ「ゆ○キ○ン」みたいに女子高生がゆるーく筋トレをするだけのアニメになると思い込んでいました。
ところが実際はどうだったんでしょうか?少しの時間お付き合い下さい。
作品情報
小学館のコミックアプリ「マンガワン」および漫画配信サイト「裏サンデー」にて連載中で、
今期Netflixから配信される「ケンガンアシュラ」とも世界観を共有している。
作品概要
※注意 このアニメは99.99%筋肉でできています。
あにばんの評価
私は先に注意しましたよ。
ヤバイアニメが始まってしまった。私はそう思いました。
食べすぎて太ってしまった主人公の女子高生、紗倉ひびきは友人の上原彩世香からその事を指摘され
ダイエットのため近所にできたシルバーマンジムの見学で優等生の奏流院朱美と一緒になる。
朱美は文武両道・才色兼備のお嬢様であるが、超超重度の筋肉フェチだったのです。
ひびきはシルバーマンジムのトレーナー街雄鳴造のさわやかイケメンさを、朱美は街雄の服の上から見た筋肉を見て入会をする。
そして、急に始まった街雄トレーナーの筋トレ講座。自分のことを肉のお兄さんという街雄さん。
そうしてもうネタなのかなんなのかよくわからない教育番組が始まる。
1.ベンチプレス
ベンチプレスの基本姿勢は目線がバーの真下になるようにし、肩甲骨をよせて腰はアーチを描くようにする。
息を吸い込みながらゆっくり息を吐きながら一気に上げる。
がベンチプレスの一連の動きです。
このときのポイントはお腹にしっかり力を入れること、その事を腹圧をかけるという。
ふむふむ、ためになるなぁ。
これによりつく筋肉は上腕三頭筋つまり二の腕、三角筋・肩、大胸筋・胸の筋肉が鍛えられるらしい。
バストアップに良いとさりげなくセクハラまがいなことをいう肉のお兄さん。
でもいい、そこがいい(なにがだよ)。筋肉(エロ)に媚びるスタイル。
ベンチプレスをするひびきちゃんの顔がいい。
朱美さんの声もヤバイ、じゃなくてイイ。トレーニング後の筋肉について語るところも。ドMで筋肉ってどこのダクネスだよ……。
ここら辺でガチでヤバイ筋肉アニメを引き当ててしまったなと思った。
筋肉の圧だけで腹を破く肉のお兄さん。マンガやアニメじゃあるまいし……ってそういえばアニメだったよこれ。
そのくらい私、今このアニメに引き込まれています。
それと、やはり朱美さんは変態さんでした。
2.スクワット(ハーフスクワット)
ハーフスクワットは息を吸い込みながら太ももと床が平行となるくらい落とす。
膝を曲げるのではなく、おしりをしたに落としていくイメージ。
立ち上がるときは息を吐きながら。このとき膝を伸ばしきらないようにしましょう。
スクワットでは大腿四頭筋、太ももやハムストトリングス、ももの裏、大臀筋を鍛えることができます。
私あにばんもアニメを見ながらスクワットしましたが結構辛かったです。
朱美さんの筋肉道というパワーワード。
街雄鳴造=まちおなるぞう=マッチョなるぞう
総評として「ダンベル何キロ持てる?」は素晴らしくぶっとんだ健康増進良アニメだと思います。
OP・EDに関して
オープニングは開始20秒ほどは普通だったのですが、それ以降なんじゃこりゃだった(良い意味で)
エンディングはとんでもない中毒性がある。
マッソー!マッソー!筋肉はマッソー!
マッソー!マッソー!筋肉はマッソー!
などと人の腹直筋が勝手に痙攣し始めるほどの素晴らしい歌詞だった。筋肉に詳しくなれそうです。
キャスト
紗倉ひびき ファイルーズあい
奏流院朱美 雨宮天
上原彩世香 石上静香
立花里美 堀江由衣
街雄鳴造 石川界人
ナレーター 玄田哲章
あにばんの評価(十点満点)
作画 9
背景美術 9
演出 9
構成 8
設定 8
オリジナリティ 10
キャラクター 8
OP・ED 9
BGM 7
声優 8
計 85/100
評価 A
以上、あにばんでした。
ではまた会いましょう!
アニメ うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。 第一話【感想・ネタバレあり】一話から作画崩壊【2019夏アニメ】
こんにちは、あにばんです。
今回のアニメレビューはうちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかも知れない。
今日も元気にレビューやっていきましょう!
作品情報
作品概要
内容は特にないです。可愛い魔族の娘を森で拾い、愛でるだけの作品です。
あにばんの感想
※注意
少し辛辣な評価をこれからします。先に断り書きをさせていただきます。
別に「小説家になろう」だからボロクソに言っているわけではございません。
私、あにばんはアニメ消費者として作品をただただ淡々と評価しているだけです。
キレイなものはキレイ、良いものは良い、悪いものは悪いものは悪いと、自分が思ったことを素直に文章化するのがあにばん流です。
ご容赦ください。
では、本編入ります。
原作が未読なので、こういう原作の作風なのか、ただ単に脚本が下手なのかどちらかわからないが、とにかく内容が薄い。
物語の目的がはっきりしていないから内容が混沌としている何がしたいかわからない。
キャラの一枚絵(ラティナに限る)は細部までよくてが入っていますが、その他のキャラクターや第三者視点になると作画が崩壊し始め違和感を覚えた。
キャラクターがどっかの大統領よろしく全っ然動いていません。顔も口しか動いていないので違和感よりも不気味さを感じました(ラティナを除く)。
監督が「異世界はスマートフォンとともに。」の作画崩壊で有名な方(名前はあえて伏せておきます)なのでだいぶ心配だったのですが見事に的中してしまいました。
なろう系原作アニメ作品は一部ビックタイトルを除くとたいてい作画と内容がいい加減で扱いがひどい傾向にあると分析できます。
内容についてですが疑問に思ったことがあります。
主人公っていったい何なんですか?曰く、街で1、2をを争う冒険者と言われているのに何故誰もやりたがらない魔物の討伐を行っていたのが謎。
トップの冒険者なのに何故、駆け出し冒険者が刈っていそうな見るからに雑魚モンスター討伐をやる必要がある?
物語の中でも人望があって強いという触れ込みなのに何故?
人望があるからやらされたのか?突っ込みどころ満載ですね。
魔人族の少女ラティナが話す魔族語。一度聞いて「はたらく魔王さま!」の最初に魔王サタンが話していた「エンテ・イスラ語」のように何らかの規則性があると思って解読を試みましたが、無理でした。
また、主人公の特有の途中途中少し取り乱すような口調に寒さを感じるのは私だけでしょうか?
キャストについて、主人公のデイルの声が聞いたことがなかったので調べてみたら岡本信彦で「一方通行」と同じ声優で、個人的に戦っているときだけでもいつもの岡本ボイスを聞きたいという願望があります。
最後に言っておこう。内容はともかく、幼女に罪はない。
アニメを作る者の熱意が足りないだけだ。本気で良い作品を作りたいなら本気でやれ。金儲けしたいだけならクリエイターなんてやめてしまえ。
クリエイターを名乗るならばまずユーザーの期待に応えるために邁進するべきだ。
久しぶりに一話切りしたくなった。
以上
キャスト
デイル 岡本信彦
ラティナ 高尾奏音
リタ 沼倉愛美
ケニス 小山剛志
あにばんの評価(十点満点)
作画 4
背景美術 4
演出 4
構成 4
設定 4
オリジナリティ 5
キャラクター 4
OP・ED 6
BGM 6
声優 7
計 48/100
評価 F
以上、あにばんでした。
ではまた会いましょう!
アニメ ソウナンですか? 第一話【感想・ネタバレあり】漂着JK達によるガチキャン△【2019夏アニメ】
こんにちは、あにばんです。
今期15分ショートアニメ第2作品目。
今回紹介しますのは「ソウナンですか?」です。
作品情報
「週刊ヤングマガジン」で2017年から隔週連載中の作品です。
作品概要
飛行機事故が原因で無人島に漂着した四人の女子高生が繰り広げるサバイバルアニメで、
そのうちの一人主人公である鬼島ほまれは幼少より父親に世界各地を連れ回された経験から多くのサバイバル技術を生かし無人島での生活を始める。
あにばんの感想
全く似ていないが、女子高生がゆるくキャンプするマンガ原作のアニメ「ゆるキャン△」とかけて「ガチキャン」と呼称したいほどサバイバル知識の詰まった作品だと思う。
第1話に出てきた知識は、
- ヘラジカのキ○タマは生食できるが臭い。
- 水分がないときは魚の内蔵の水分や生き血を搾って飲む。
- それが嫌なら出たてのおしっこを飲む。※出たてはほぼ無菌なので水源を見つけるまでは有効な手段(我々の業界ではご褒美です)
- 水確保のため打ち上げられているペットボトルを集めて容器にする。
- トノサマバッタは食べ物。
- 軽い脱水症状になったら安静にし、口に唾をためて鼻で呼吸をするといい。
- 上記の状態で唾がでない場合他人から分けてもらっても良い。
- ファーストキスはトノサマバッタの味。
など、サバイバル状態に陥ったときに使える技術がてんこ盛りなので、遭難の予定がある方はもちろん、ない方もためになるので見てはいかがでしょうか。
ほまれの父親、鬼島丈一の声優が大塚明夫で中の人繋がりで「ゆるキャン△」のナレーションと、
軍人のような姿からこちらも中の人繋がりでゲームの「メタルギアソリッドシリーズ」の「スネーク」が頭に浮かび、つい笑ってしまいました。
キャラクターもぬるぬる動き、内容も濃かったので、30分アニメでも良かったのではないかと私は思いました。
あにばん激推しです。
キャスト
鬼島ほまれ M・A・O
鈴森明日香 河野ひより
天谷睦 安野希世乃
九条紫音 和氣あず未
鬼島丈一 大塚明夫
あにばんの評価(十点満点)
作画 8
背景美術 7
演出 8
構成 8
設定 8
オリジナリティ 9
キャラクター 8
OP・ED 7
BGM 6
声優 8
計 77/100
評価 C
ショートアニメスケール B
追記:
🏝️「#ほまれの水」配布会決定🏝️
— アニメ「ソウナンですか?」公式 (@sounan_desuka) 2019年7月2日
7/7(日)昼12時からAKIHABARAゲーマーズ本店前にて配布会を実施します🚰
🐟「#ほまれの水」を受け取るには…🐟
1⃣公式Twitter(@sounan_desuka)をフォロー
2⃣フォロー画面をスタッフが確認
3⃣コスプレイヤーよりお渡し♥
※なくなり次第終了です#ソウナンですか #sndk pic.twitter.com/9OvNh11Rlp
以上、あにばんでした。
アニメ 手品先輩 第一話【感想・ネタバレあり】助手とポンコツな先輩【2019夏アニメ】
こんにちは、あにばんです。
今期15分ショートアニメ第1作品目。
今回紹介しますのは「手品先輩」です。
作品情報
「週刊ヤングマガジン」連載中の作品で2016年から続いています。
作品概要
主人公は高校に入り帰宅部希望であったが、部活が強制で、ふらりと入った奇術部でかわいいけど超あがり症の手品先輩と出会うのですが
先輩は主人公を助手と呼び、半ば強制的に入部したことになります。
そんな先輩の手品の腕はとんでもなくポンコツでドジなため今のところほぼ100%失敗しています。
あにばんの感想
失敗したときの姿がいい! パンツが見えたり下着が透けたりするのがこのアニメの見せ場(?)であると思います。
作画や演出といったものは最近の30分アニメ化作品に負けていない標準であると私は評価します。
特に先輩がよく動いていたと思う (主に胸部が)
冒頭主人公と会ったときに吐くくらいあがり症なのに人前でビクビクしながら手品を失敗する姿が面白かった。
また、メロンパンを学校で作るなど意外と家事スキルは高いという萌え要素がうかがえた。
また手品用の鳩の品種についても語られ、手品用の鳩はなぜ白いのかなど手品に関する知識にも触れられていて、
ギャグ路線とマジメ路線の均衡が保てていると思う。
メインキャスト
手品先輩 本渡楓
助手 市川蒼
あにばんの評価(十点満点)
作画 7
背景美術 6
演出 7
構成 8
設定 8
オリジナリティ 8
キャラクター 7
OP・ED 7
BGM 6
声優 7
計 71/100
評価 C
ショートアニメスケール C
以上、あにばんでした。
アニメ かつて神だった獣たちへ 第一話【感想・ネタバレ有り】かつての仲間との闘い【2019夏アニメ】
こんにちは。あにばんです。
七月一日よりアニメ「かつて神だった獣たちへ」が放送開始となりました。
この作品は2014年より別冊少年マガジンで連載中の漫画を原作のダークファンタジーでアニメーション制作は「ゾンビランドサガ」のMAPPAが手掛けTOKYO MXなどで放送されています。
「かつて神だった獣たちへ」の大まかな設定
新大陸パトリアというところが舞台で移民による民主主義国家パトリアが生まれて100年、新たに発見されたエネルギー源である「ソムニウム」をめぐり、
北部パトリアユニオンと南部パトリア連合の内戦は人口の差により、南部の優勢が続いていた。
敗戦の危機に瀕したパトリアユニオンは、禁忌に手を染め擬神兵という異形の兵士を作り出した。
彼ら擬神兵は瞬く間に戦況を逆転させ、人々はその活躍を神に例えた。
個人的な解釈と解説
「新大陸」や「移民」などの単語と各時代設定や戦争の形態を見るからに
19世紀中盤のアメリカを舞台モチーフとして、南北戦争をイメージし、独自に改編した物語であると分析する。
また史実における南北戦争は史上始めての近代的な機械技術が主戦力となった戦争であり、アニメでも現代の魁とも言える銃が多く出てきます。
武器の時代考証については良くできていると思います。
史実でもアメリカは北部軍と南部軍で二分され、北部軍は南部軍の四倍の勢力を持ちながらも有能な指揮官が率いる南部軍に苦戦を強いられたそうです。
その戦術を覆したのは電信による情報戦と言われています。戦術には戦術をの良い例です。
一方でこの作品においては南部パトリア連合は要塞防衛をし、それにたいしパトリアユニオンはなんの策もなしに攻城戦を仕掛けました。
擬神兵の到着までの時間稼ぎと言えば理解できなくもないが、動かない相手にそれはあり得ないので、単に指揮官が無能なのか単に設定ミスなのかわかりませんが、そこは少し疑問に思いました。
しかし、要塞防御する相手に擬神兵といった戦略兵士を投入し圧倒的な力で蹂躙しました。
アニメによくある戦術に対して戦略で対処する構図です。
擬神兵について
私は擬神兵について「デビルマン」のインスパイアを受けていると感じた。
どうやら、擬神兵はその能力の代償として獣としての部分が侵食していくという設定があるようです。
擬神兵の設定として似ているものは他作品で言うところの
ベースとなる生物がそれぞれ決まっている点は「テラフォーマーズ」の「M.O. 手術」に、
擬神の部分が次第に体を侵食するところが「ブラック・ブレット」の「イニシエーター」に課された「体内侵食率」と特殊な弾丸によって倒せるところがよく似ている。
大いなる力には代償が伴う。設定としてベタ中のベタであるが、仲間内に擬神兵の産みの親でありヒロインのエレインの存在だ。
彼女は次第に人でなくなってゆく彼らを見て、自らの手で葬る覚悟をするのですが主人公ハンクとエレインの幼馴染みで擬神兵であるケインは
擬神兵部隊のメンバーを人間でなくなる前に殺そうとするエレインを撃ち、彼女と共に失踪します。
ちなみに彼がエレインから受け取り、彼女をを撃ったリボルバー拳銃は現実にも存在し、名前は
コルト社製「M1873 シングル・アクション・アーミー」通称「ピースメーカー」と呼ばれます。または、略してSAAと呼ばれることもあります。
皮肉なことにエレインが作ろうとした「ピース」つまり平和による凶弾で倒されるというひねった表現がなれています。
エレインを撃ったケインは二人を見て高笑いしていましたが、どんな企みがあるのでしょうか。
今後の話に注目です。
エンディングでのハンク
エンディングでハンクはかつての仲間を狩りにいきます。
持っていった武器は「S&W No.3リボルバー」という第一次世界大戦で多くの軍隊で使われた中折れ式リボルバーと
大昔捕鯨で使っていたような「モリ」のような長物でした。
ラストでかつての仲間であるエドガーとの戦いが描写されましたよね。
これから人の心をなくした仲間を殺して回らなくてはならないというつらい戦いになりそうです。
最後のモリにつけられた爆発物による炎の中でアップされる擬神兵としての狼の姿のハンクはとても格好がよかったです。
メインキャスト
ハンク 小西克幸
ケイン 中村悠一
エレイン 能登麻美子
ライザ 日笠陽子
あにばんの評価(十点満点)
作画 7
背景美術 7
演出 8
構成 8
設定 9
オリジナリティ 8
キャラクター 9
OP・ED 評価不能
BGM 6
声優 9
計 71/90
評価 評価不能
以上、あにばんでした。
【小説家になろうは悪なのか】令和アニメ論【誰でも書けるファンタジー】
こんにちは。あにばんです。
最近、小説投稿サイト「小説家になろう」発原作の作品が多くアニメ化されていますね。
最近だと「転生したらスライムだった件」 「盾の勇者の成り上がり」「賢者の孫」などがアニメ化されました。
内容はともかく、「なろう作品」とはなんのでしょうか。そもそも「小説家になろう」を知らない人向けに一から説明しようと思います。
小説家になろうとは
そもそも「小説家になろう」とは2004年に個人サイトとして誕生しました。その後利用者が増え続け、2010年に法人化されて今に至ります。
小説家になろう黎明期には「俺TUEEEE系」が主流でしたが、今よりも投稿されている小説のジャンルが様々でしたが、
2012年後半から2013年頃を境に、主人公が異世界に行き、魔王を倒したりハーレムを築いたりする物語が爆発的かつ特異点的に増えました。
小説家になろうには期間別PVランキングによって人気がある作品が目に留まりやすくなるという仕組みがあります。
またそれらの作品は共通して上記のようなパターンが見られるため、それらを総称して
「なろう系」
といった言い方をされています。
※この「なろう系」はテンプレ作品を総称して使われることもあります。誹謗中傷になるような表現での使用は控えるようにしましょう。
なろう系とは何か
なろう系には【お約束】とも言える頻出する定番設定やキーワードがあります。
そのなかでも定番のものをいくつか上げていきたいと思います。
「なろう系」のよくある設定
1.異世界転生/転移/召喚
なろう系の主人公の多くは主人公が異世界へいずれかの形で行くというもの。
多くの場合、主人公は現代日本人としての意識を持ったまま異世界へ飛ばされるが、稀に記憶を何らかの理由で封じられている事がある。
2.チート
主人公は異世界における異世界からやって来た特異な経歴がゆえに何らかの理由で露出して秀でた才能や異能を持つことが多い。
それを生かして最強として強い敵を圧倒する流れが見せ場。
3.パラメータ/スキル
異世界の人間にはパラメータやスキルのようなゲーム的数値が設定されている。主人公はたいてい他のキャラクターよりも数値が優れている。
たまに主人公だけがそのパラメータの存在を知っているということもある。
4.知識/内政チート
パラメータ的なチートがない場合も、現代の科学知識や社会知識を持っているため、技術的に遅れた異世界に革命をもたらすというパターンが多い。
5.ハーレム
主人公が何かというとトラブルに遭遇するのが基本的な物語の作法になっていて、結果として主人公は頻繁に誰かを助けることになる。
助ける相手は女の子が多く、例外なく美形。助けた女の子は必ず主人公を慕うので、助ければ助けるほどハーレム化する。
6.スマホなどの現代の利器
転移ものに多いが、異世界に転移したときに手持ちの品としてよく持ち込まれる。電気ではなく魔力によって充電される設定がある。
また、なぜか電波が繋がったりしてもといた世界の知識をスマホで検索したりできる。擬似・知識チート。
「なろう系」のよくある用語
1.勇者と魔王
多くの世界で魔王が存在し、主人公の多くは勇者として魔王の討伐を行う。
2.魔法
多くの物語で登場し、物語で非常に重要な役割をする。
3.冒険者とギルド
主人公はたいてい冒険者としてギルドで活動をする。新米の主人公がギルドにいるチンピラに絡まれ、主人公は力の一端を見せつけるのは恒例行事。
4.王候貴族
時代や建築設定として中世ヨーロッパが多く使われる。国は王族や皇帝が権力を持っている。
5.魔法学園
ギルドがない場合は魔法学園が変わりとしてある。国内外のエリートが集まる。
6.獣人や亜人
たいてい犬・猫・ウサギなどの半獣人と、エルフやドワーフなどの亜人がいて、だいたいハーレムの一員や協力者、好敵手となる。
7.奴隷
なろう色の強い要素。日本以外のファンタジーに奴隷制が描かれることはあまりないが、ここなろうでは頻出する。
「なろう系」が海外で流行らない理由は
海外、特にアメリカなどは奴隷制度に関して黒い過去があり、極めて敏感でそれをタブー視されていることからかもしれない。
だいたいこのような要素で「なろう系」は作られている。
これらの要素だけで不肖あにばんが即興で物語を構成してみます。
現代日本で死亡した主人公は魔法とスキルやステータスがあり、その能力によって人の価値が決まる中世ヨーロッパのような王族が統治する封建制度の国に現代知識を持ったまま転生する。
魔術の名家の長男として生まれた主人公であったが、魔法やスキルといった能力が軒並み劣っている主人公は幼年期より周囲から冷遇される。
ついに家から追放され国から国へと放浪することとなった主人公。その旅の途中、現代知識を元にして武器を作り、ある街で冒険者を始め目覚ましい活躍を挙げる。
魔獣に襲われたり、困っている少女を助けてゆき美少女ハーレムをつくる。
そして名のある凄腕冒険者として魔王を倒し、勇者としての名声を手にいれ、自らを冷遇してきた人々を見返す。
どうでしょうか? ほんの五分程度で物語は簡単に作れるのです。
このようになろう系の小説は、定番となっている要素を取捨選択し細部の部分だけを他の作品より少し捻りを入れ、いわゆる異世界という名の「馴染みの世界」を構築しているのです。
思ったより単純なことですよね。
筋立ての大半を「お約束」「定番設定」の通り書けばいいという気軽さというものが現在のなろう小説が大量に投稿される要因となったのではないだろうか。
今回はこのあたりで筆を置かせていただきます。
それでは、また。