アニメ かつて神だった獣たちへ 第一話【感想・ネタバレ有り】かつての仲間との闘い【2019夏アニメ】
こんにちは。あにばんです。
七月一日よりアニメ「かつて神だった獣たちへ」が放送開始となりました。
この作品は2014年より別冊少年マガジンで連載中の漫画を原作のダークファンタジーでアニメーション制作は「ゾンビランドサガ」のMAPPAが手掛けTOKYO MXなどで放送されています。
「かつて神だった獣たちへ」の大まかな設定
新大陸パトリアというところが舞台で移民による民主主義国家パトリアが生まれて100年、新たに発見されたエネルギー源である「ソムニウム」をめぐり、
北部パトリアユニオンと南部パトリア連合の内戦は人口の差により、南部の優勢が続いていた。
敗戦の危機に瀕したパトリアユニオンは、禁忌に手を染め擬神兵という異形の兵士を作り出した。
彼ら擬神兵は瞬く間に戦況を逆転させ、人々はその活躍を神に例えた。
個人的な解釈と解説
「新大陸」や「移民」などの単語と各時代設定や戦争の形態を見るからに
19世紀中盤のアメリカを舞台モチーフとして、南北戦争をイメージし、独自に改編した物語であると分析する。
また史実における南北戦争は史上始めての近代的な機械技術が主戦力となった戦争であり、アニメでも現代の魁とも言える銃が多く出てきます。
武器の時代考証については良くできていると思います。
史実でもアメリカは北部軍と南部軍で二分され、北部軍は南部軍の四倍の勢力を持ちながらも有能な指揮官が率いる南部軍に苦戦を強いられたそうです。
その戦術を覆したのは電信による情報戦と言われています。戦術には戦術をの良い例です。
一方でこの作品においては南部パトリア連合は要塞防衛をし、それにたいしパトリアユニオンはなんの策もなしに攻城戦を仕掛けました。
擬神兵の到着までの時間稼ぎと言えば理解できなくもないが、動かない相手にそれはあり得ないので、単に指揮官が無能なのか単に設定ミスなのかわかりませんが、そこは少し疑問に思いました。
しかし、要塞防御する相手に擬神兵といった戦略兵士を投入し圧倒的な力で蹂躙しました。
アニメによくある戦術に対して戦略で対処する構図です。
擬神兵について
私は擬神兵について「デビルマン」のインスパイアを受けていると感じた。
どうやら、擬神兵はその能力の代償として獣としての部分が侵食していくという設定があるようです。
擬神兵の設定として似ているものは他作品で言うところの
ベースとなる生物がそれぞれ決まっている点は「テラフォーマーズ」の「M.O. 手術」に、
擬神の部分が次第に体を侵食するところが「ブラック・ブレット」の「イニシエーター」に課された「体内侵食率」と特殊な弾丸によって倒せるところがよく似ている。
大いなる力には代償が伴う。設定としてベタ中のベタであるが、仲間内に擬神兵の産みの親でありヒロインのエレインの存在だ。
彼女は次第に人でなくなってゆく彼らを見て、自らの手で葬る覚悟をするのですが主人公ハンクとエレインの幼馴染みで擬神兵であるケインは
擬神兵部隊のメンバーを人間でなくなる前に殺そうとするエレインを撃ち、彼女と共に失踪します。
ちなみに彼がエレインから受け取り、彼女をを撃ったリボルバー拳銃は現実にも存在し、名前は
コルト社製「M1873 シングル・アクション・アーミー」通称「ピースメーカー」と呼ばれます。または、略してSAAと呼ばれることもあります。
皮肉なことにエレインが作ろうとした「ピース」つまり平和による凶弾で倒されるというひねった表現がなれています。
エレインを撃ったケインは二人を見て高笑いしていましたが、どんな企みがあるのでしょうか。
今後の話に注目です。
エンディングでのハンク
エンディングでハンクはかつての仲間を狩りにいきます。
持っていった武器は「S&W No.3リボルバー」という第一次世界大戦で多くの軍隊で使われた中折れ式リボルバーと
大昔捕鯨で使っていたような「モリ」のような長物でした。
ラストでかつての仲間であるエドガーとの戦いが描写されましたよね。
これから人の心をなくした仲間を殺して回らなくてはならないというつらい戦いになりそうです。
最後のモリにつけられた爆発物による炎の中でアップされる擬神兵としての狼の姿のハンクはとても格好がよかったです。
メインキャスト
ハンク 小西克幸
ケイン 中村悠一
エレイン 能登麻美子
ライザ 日笠陽子
あにばんの評価(十点満点)
作画 7
背景美術 7
演出 8
構成 8
設定 9
オリジナリティ 8
キャラクター 9
OP・ED 評価不能
BGM 6
声優 9
計 71/90
評価 評価不能
以上、あにばんでした。